2017年3月インタビュー


横浜のお寺「オーセル・ゴンパ」にておうかがいしました。
※チベット語でオーセルとは光、ゴンパとはお寺を意味します。

Q:昨年一年間を通して、ナムギャルの活動としてはいかがでしたでしょうか。

A:一つ大きな出来事をあげるとすれば、ご支援いただきまして上川井のお堂が「お寺」になったことがありました。外観、内装の工事にも非常に時間が掛かり、また、敷地が広くなったことで運営についても管理体制を見直す必要が生じました。そのような動きにある意味振り回され、混乱もしたのですが、現在ではようやく一段落がつきまして、良い形でおさまってきたなと安心しているところです。

Q:一度見に行ってみたいのですが、遊びに行っても良いのですか?

A:是非いらしてください。私自身はカウンセリングなどで川崎にいることが多いのですが、昨年末より「自由解放日」というどなたでもご自由にお参りしていだだける日を設けました。当初はただ開けているだけという状態だったのですが、最近ではお参りに来られる方が少しずつ増えて来られて、少しずつお寺らしくなってきているのかなと感じます。

Q:お寺の見所などがあれば教えてください。

A:玄関を入ると正面一直線上に「灯明室」というものがありまして、100も200も沢山もの灯明が浮かび上がる構造になっています。 また、中心となるお堂の仏様や、各所に点在しているネパールの木彫りのモノやチベットの絨毯、タンカ(絵)など、なかなか日本では見られないものも多くありますので、ご鑑賞いただければと思います。

Q:お勉強会について教えてください。仏教を勉強したら生活のどんなことが変わるのですか? 私は家族の問題でカウンセリングにうかがったのですが、自分が勉強することで自分以外の家族や誰かに影響を及ぼすことはあるのですか?

A:お勉強をして変わるものがあるとすれば、仏教は心の科学と言われるように、「考え方」が変わるのだと思います。ひとつ例を挙げるとすれば、あらゆることへの執着心を少しでも緩めることが出来るようになれば、あらゆることにリラックスしてのぞめますし、おおらかな気持ちで日々を生きていけるようになります。そうなれば自分が変われば周囲が変わっていくものですから、ご自身のお顔にも態度にも変化が現れ、ご家族のあり方や関係性にも良い影響が生じていくものだと思います。

Q:個人的なご状況をうかがいたいのですが、ナムギャルのイベントやお勉強会の他にカウンセリングをやられていて、それらは週に何件ぐらいあるのですか? 相当にお忙しいような気がするのですが?

A:カウンセリングは週に20件ほど、お勉強会は2、3件ほどでしょうか。それ以外の時間もスタッフの方とのミーティングや内務もありまして、これも改善していかないといけないことなのですが、常に時間に追われている状態ではありますね。

Q:何か体調管理の秘訣などがあれば教えてください。

A: 秘訣というと大袈裟なのですが、やはり体質にあったリラックス方法を取ることが大事だと思いますね。 どんなに忙しい状況にあっても時間を見つけてウォーキングをしたり、食べるものに気をつけたりと身体を気遣うことに加えて、心にプレッシャーなどを課さないようにすることも大切だと思います。意図的に気持ちを抜けるような時間を作れると良いですね。

Q:今年の目標などがありましたら教えてください。

A:今年は不動明王の年とされる酉年です。私自身も年男であり、このような活動をあと12年……60までやることを考えたとしたら、出来ることをただ続けるというよりは新しい取り組みに挑戦し続けて12年やっていきたいなと思っています。そのような気持ちの一つとして、今年一年の具体的な目標を言えば、本を作りたいと思っています。いつ執筆する時間があるのかという状況ではありますが、少しずつ時間を見つけて、コツコツと取り組んでいきたいと思います。