3月11日ナムギャルの東日本大震災慰霊復興祈願法会に参列させていただきました。
会場は仙台市の松島海岸駅から徒歩五分ほどにある天麟院さん。
伊達政宗の正室・愛姫(めごひめ)との間に生まれた娘・五郎八姫(いろはひめ)の菩提寺で、 陽徳院、円通院と並んで松島の三霊廟に数えられるといわれる由緒正しきお寺です。
なぜこちらのお寺で法要をあげられるようになったのかとその経緯をうかがうと、ナムギャルとは特にこれまでに何かしらの関わりがあったわけではなく、「震災当日に法要をあげたいのですが」と電話でご連絡をしたところ、二つ返事でお堂を貸してくださったとのことでした。
同じ仏教とはいえ、宗派も違う見ず知らずの団体に大切な本堂を貸せるなんて……と驚いたのですが、聞けば7年前のあの震災の日にはこの本堂に避難してきた沢山の方々を受け入れられていたそうで、ご住職のその慈しみ深い心のあり方に感銘を受けました。
ご住職と新井サンポ先生。かつてご住職もインド巡礼を行い、仏陀の聖地を回られていたそうです。
沢山の楽器が使われるチベット式の法要。街に、海に、被災者の方々に届きますようにとお堂の扉を開けて執り行われた結果、天麟院さんに参拝しに来られた方々も数名、参列されていました。
田中墨外先生の仏画もご一緒に。何度拝見しても圧倒される美しさでした。
法要終了後、地震発生時刻の14時46分。
皆さんと一緒に本堂の裏手、高台にある奥の院から海を見て、黙祷を捧げました。
大きなサイレンの音が鳴り響いていました。
慰霊と復興を一心に祈りながら法要をあげられていた新井サンポ先生、チベタン法要クラブの皆様、お疲れ様でした。
とても貴重な体験をさせていただきました。
ありがとうございました。